三池敏夫監督が語る【災害伝承×特撮】
2025年7月26日 神戸・人と未来防災センターで開かれた「特撮美術監督・三池 敏夫 氏が語る【災害伝承×特撮】」に行ってきました。
「人と未来防災センター」は、阪神淡路大震災を忘れないようにということで作られた施設ですが、その展示の冒頭で見学者は『5:46の衝撃』という、震災の瞬間を描いた映像を見ることになるのですが、その瞬間は明け方の5:26で、誰も見たことがない、映像もない。30年前ですのでCGも発達しておらず、ミニチュアを駆使して映像を作るしかなかった。
その映像を作った時のお話を当時の美術監督である三池敏夫さん(ちなみに総監督は故・川北紘一さん)に伺うというイベントでしたが、イベントは2時間もあってその話だけではなく三池監督の作品群のご紹介も結構あり、ネット配信もあって後日アーカイブも公開されるそうですが、他の三池作品に関する映像は版権の関係で流れないそうです。会場に来なかった人、甘く見ていた罰ですよ(笑)。
震災の話に戻ると、普段の特撮はフィクションなのでまあ派手にやるのですが、これは「事実」なので「ウソに見えてはいけない」ということでかなり気を使ったそうです。あと、実際の建物や乗り物の中には人がいたわけで、気の重い仕事だった、とも言われていました。
普通、特撮作品ではクランクアップしたら記念写真とか取るのですが、この作品に関してはそれが一切なかった、みんな気が重かったのだろう、との事。
ところで、私事になりますが、私は当時横浜に住んでいて震災自身は知らないのですが、母が神戸にいて朝一番はまだ電話が通じていて無事を確認したので、ほっとして仕事に行ったのですが、仕事が出張で出張先の会社に行ったらみんながテレビで特撮映画を見てるんですね。
「なんて暇な会社だろう」と思ってよく見たら、実は特撮映画じゃなくって神戸の震災の中継(長田あたりの火災)だった、というのを覚えています。つまり三池監督の思いとは逆に「本物の阪神・淡路大震災は特撮に見えた」というのが、変な話ですが私の体験です。
特撮セットの作り方についても詳しいお話がありましたが、これは「人と未来防災センター」でなんと2025年11月3日まで展示されているそうなので、是非、神戸に来てご覧ください。写真撮影も自由だそうです。(下の写真はそのごく一部)











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