宇宙

2009/07/31

ふたつのスピカ(実写版)

 「どこが特撮だ」と言われると困りますが(^-^;(獅子号の爆発と花火ぐらいか?)、他に書くブログがないので。 どちらかというと目篭版D.P.Z.(別館)の宇宙ネタです。

 いろいろ批判もあるみたいですが、私は、基本的に毎週楽しみに見れたので、まあ、いい作品だったのではないかと思います。

 敢えて言うなら、原作ファンとしては、ストーリーはいじってもいいけど、キャラクタはいじって欲しくなかった。
 ふっちーはあんなに先が見えない奴じゃないし(4話で学校を辞めようとする所)、秋は最後まで泣き言を言わずに死んでいく奴だろうし、アスミちゃんは「負けてくやしい」なんて思う子じゃなくって「負けたのは自分の実力が足らないからだ」と淡々と思う子なんだろうと思います。

 実は私が「ビューティフルドリーマー」を大嫌いで、押井守監督が嫌いなのもこれと同じ理由で『「ラムの頭の中はあたるでいっぱい」でないとラムじゃない』と思っているからなのですが、それでも「スピカ」が許せるのは、次の点にあります。

 第一回の冒頭、アスミがフッチーの原付と併走するシーンで「その勢いで大気圏も越える!」って叫ぶところがあるのですが、秋田大学のリアル・ロケットガールで一期生の「首相」さんが、走りながら「今度は絶対成功する!」と叫ぶシーンが実際にあって、それを思い出しながら「あー、宇宙を目指す女の子の感じが良く出ているよなぁ」と思っていましたが、エンディングでアスミが旅立つところがこのシーンのリフレインになっていて「絶対大気圏越えてやる!」と言いながら走って行く。これで完全にヤラれました。

 桜庭ななみさんは活舌が悪いところがあるのですが、よく見ているとそれは演技が下手なのではなく、それをうまく制御して演技に生かしているように見えます。
 アスミちゃんは宇宙への強い情熱があるけれども人間としては不器用な人だと思うのですが、その不器用さが活舌の悪さでうまく表現できていて、そこはいかにもアスミちゃんらしい感じが出ていたと思います。

 それにしても、JAXA全面協力というウワサもあったのに、実際には、管制室と、閉鎖環境適応訓練設備がちょこっと使われていたくらいで、期待の「無重量環境実験棟」(きぼうの実物大模型全体が水の中にすっぽり沈められていて、無重力環境のシミュレーションができる)は全く出てきませんでした。

 若い人たちの科学離れを何とかしなければいけないという思いはJAXAの広報の人も同じだろうと思っているのですが、やっぱりあの設備を動かすにはお金がかかって駄目なんでしょうか。
 おかげで「宇宙開発は科学と技術の成果」じゃなくって、あのドラマを見る限り「体力と根性があれば宇宙に行ける」みたいな、すっかり体育会系の話になってしまっていて、その面では完全に逆効果だと言えるのですが。

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