いやー、もう12痛は思いっきりツボでした。
いつも、期待を斜め上に裏切ってくれていた一期を思い出させる斜め上っぷり
(って、もう最後ではありますが)
でも、まさか「アキバレンジャー対ウルトラマン(それもチャイヨー(注)の)」になるとは夢にも思いませんでした。
プリズム光線は(Aだけに)ちゃんとウルトラマンAのメタリウム光線になっているし、光線を出す直前のポーズは大怪獣バトル体操みたいだし、ラストシーンは鉄腕アトムだという人もいますが、ここはやっぱりファイヤーマンのラストみたいな気がするし、ボーイが現れて一緒に押すシーンは、ダイナの「うたかたの空夢」じゃないか、とか、「日曜の朝..」というクダリは、バルンガじゃないかという人もいましたが、これはもちろんウルトラセブンのラストでしょう。その前に、そもそもアキバレッドの巨大化シーンがどうみてもウルトラヒーローのポーズ、などなど、円谷ファンにとってはネタ探しも楽しい作品、
って、 前回の中野のトークで話題になった、「脚本家荒川稔久さんが、こっそり円谷ネタを入れて、監督とプロデューサーが気づくと消していた」って話ですが、今回は消すどころかもろリスペクト!。円谷には許可とってあるんじゃないか、という噂もありましたが、その前に、荒川さん、東映から叩きだされないか心配です。
でも、円谷ネタ以外にもいろいろちりばめられていて、世代の関係でしょうか、それがいちいち私のツボでした。
たとえば、ヒロヨがプリズムAにエネルギーをチャージする話は、恐らく超電子バイオマンの「セーラー服の戦士」「美しき良心回路」で、メカ人間ミキがサタンメガスにエネルギーをチャージする話ではないか。前にも書いたような気がしますが、この話は私が戦隊シリーズの中で一番好きな話です。ついでにそのエネルギー「プリズムパワー!」って、それじゃセーラームーンだし。
あと、ヒロヨの額のプリズムは、きっと「ああっ、女神さまっ」ですね。実は藤島康介キャラも大好きなんです。内田真礼さん、ベルダンディー実写版みたいでしたね。
はっきり言って、葉加瀬博世が続投でおまけに妹キャラで、そのうえ主人公がウルトラ的巨大ヒーローなら、私は
「アキバレンジャー3期」より「非公認巨神プリズムA」の方が見たいです(爆)
って、まさか東映が円谷ヒーロー物を(この第12痛以外に)作るわけはないですよね。
さて、それとは別件で、私が気になっている事は、一期の12話は「最痛回」で、実質上の最終回、と言っており、ラストシーンにはでっかい「オワリ」の文字があったのですが、
「痛」の12痛のタイトルは「妄想使徒」であり、ラストは「ツヅク」と出ているので、12痛が最終回とは言っていない。ひょっとしたら、総集編だと思われている次回最終痛で、また新たな斜め上の展開が?って期待してしまうのですが。
残念ながら、現在神戸在住の身としては、それを確かめるのは一週間待つしかありません。(東京の人はMXで明日見れるんですよね。うらやましい)
(注)
念のため、ご存じない方のために補足しておくと、チャイヨー・プロダクション(12痛では「チガウヨー・プロダクション」)は、初代ウルトラマンからウルトラマンレオまでの海外での版権を所有しているとされている会社です。
12痛では色仕掛けでだまされてハンコ押しちゃったことになっていますが、その契約書は実はニセモノだとか、いや、当時経営が行き詰っていた円谷プロが深く考えずに契約しちゃったんだとか、いろいろな話を聞きました。少なくとも私が知っているのは、日本の最高裁で、なんと円谷プロが敗訴して確定した、という話までで、正確なことは、私は未読ですが、この話に関する本も出版されているらしいので、そちらをご参照ください。
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