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2006/01/05

ユビキタスでお茶を一服 新宿モア4番街での実証実験

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ユビキタス というのはもともとは聖書の言葉で、「神はどこにでもいる」という意味だそうです。このことから、IT業界では「いつでも、どこでも、情報が手に入る」ようにできるしくみのことをユビキタス と呼んでいます。
 新宿区と、坂村健先生率いるユビキタスネットワーク研究所が合同で、新宿のモア4番街で12月19日(月)~28日(水)に行ったユビキタス実証実験に参加してみました。

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オープンカフェでユビキタス

opencafe  実験の行われているモア4番街は、同じ時に、オープンカフェの実証実験が行われている所でもありました。
 オープンカフェというのは、写真でわかるように路上に張出した喫茶店のことですが、よくあちこちで見かけるような気がするこのオープンカフェ、実は日本ではいろいろな規制があって、簡単にはできないようです。そこで、規制緩和に向けて、問題ないかどうかという実験を新宿区がやっているわけですね。
 かくして、お茶を飲みながらユビキタスということに。

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とはいうものの実は寒い

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ところが、世の中そう甘いものではありません。

  この冬は、気象台始まって以来の寒さなのはご存知のとおり。しかも、このカフェは路上。なのに、ちょっとメニューを見てください。コールドドリンクに、ジェラートです。ジェラート!!
 

 真冬に暖房の効いた部屋でいただくジェラートは確かにおいしいですが、繰り返して言いますがここは路上。ほくほくと暖かいスープの一つもほしくなるところです。

 一瞬、オープンカフェ実験を夏ごろからやっていたのかとも思いましたが、期間は9月23日から12月30日とのこと。意外と新宿区は「いやぁ、あれ、やってみたけど客の入りがイマイチでね」などと、規制を緩和しない方向の口実を作っているのではないか、とも勘ぐりたくなるようなメニューです。

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ユビキタスってどんなもの?

hashiratanmatu  実証実験に参加すると、端末を貸してくれます。
 オープンカフェの周りの柱には、写真のようなプレートがくくりつけてあり、端末をプレートに近づけると、
端末に、その場所に関係したいろいろな情報が表示されます。

「近くのトイレの場所」「災害時の避難場所」「近くのお店の案内やイベント」などなど。

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みなさんも試してみましょう

ke-tai  プレートには、QRコードも付いているので、貸してくれる端末だけでなく、QRコードが扱えるケータイでも情報が表示できます。(専用端末より若干情報は少ないそうです)QRの中身はURLですから、パソコンからでも見れるはずです。それではケータイで見れる画像を体験してみましょう。
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  8番の柱の画像

 10番の柱の画像

  ※なお、このリンクは目篭が勝手に貼っているもので、実験の主催者とは関係ありません。実証実験はすでに終了しているため、突然リンクが見れなくなる可能性もありますが、その時はあきらめてください。
  
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お店の真前に...

misenomae  プレートのある柱は、1番から12番まであるのですが、問題はその柱の位置です。
 9番の柱は、オープンカフェのドリンクを出す店の真前、テントにめりこんだ柱のところにあります。(写真の中央の柱とプレートがそれです)

 誰がこんなところで端末をかざすのでしょうか。またもし仮にそんな人がいたとして「おすすめお店」とかいうのに、このカフェとは別の喫茶店が出てきたらどうするつもりなのでしょうか。

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12番は立ち入り禁止?

kagenohashira  さらに12番の柱にいたっては、前に石はあるわ、立ち入り禁止のようなコーンと柵まで設置してあって、「いったいどうやってユビキタスしたらええんじゃい」という風情です。

 だれもが、いつでも、どこでも、簡単に情報を得ることができるのがユビキタスだったはずなのですが、この12番の柱で見る限り、ユビキタスへの道はずいぶん険しそうです。

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デイリーポータルZは坂村健を超えた?

tento  今回の実験で使われた端末ですが、この情報を見るだけのために、専用の端末を買う人がいるとは思えません。やはり、見るとすればケータイでしょう。

 だとすれば、「電柱にQRコードをつける」試みは、すでに1年半ほど前に、@NiftyのデイリーポータルZで、住正徳さんがやっています。(「前例がないので..と言われた」との記述がありますから、おそらくこれが最初でしょう)

 「@Niftyきってのうっかりコンテンツ」などといわれているデイリーポータルZですが、実は坂村健をはるかに超えていたのかもしれません。

 と、いうより、そういう意味でも、どこが新しいのか、さっぱりわからない実験ではありました。大丈夫か、新宿区。なにかだまされてお金だけふんだくられているのではないだろうか。(写真はユビキタス実証実験参加の受付をしている新宿区のテント)

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<補足>

 以下、ほんのちょっとだけ専門的になりますので「むずかしいのはちょっと..」というかたはどうか読み飛ばしてください。

 文中RFID(無線ICタグ)について何も触れていないので、その点に関してツッコミが入るといけませんので念のために申し上げておきますと、RFIDを使った実験であることはわかっているのですが、坂村先生の「RFIDとユビキタスコミュニケータ(この記事にある専用端末)」の組み合わせ、というのはすでにあちこちで実証実験をされておられるわけですから、これがそれの実験であるとは思えませんし、RFIDとしても何ら新しさはないわけです。やはり「社会実験」つまり社会においてどうのように役に立つか、という実験と思われますので、あえて記述していません。
 しかも記事にも書きましたように、この実験ではRFIDよりも、QRコードの方が、ケータイという汎用端末で見れる分だけまだしも役に立っております。RFIDであることのメリットは特に何もないのです。

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