« 勝手に試飲会で「宇宙ビール」を味わう | トップページ | 南米アマゾン・マイナンロッジツアー »

2010/07/25

暑い上海万博で、熱い?先進技術を見る

Title

Top2

 上海万博に行ってきました。暑いとわかってはいても、その時しかやっていないのが万博。会場の暑さを吹き飛ばすような中国の最新技術が見れるかと思いましたが、そこはそれ、例によってなんとなくほほえましい「?」の連続。とはいえ、何やかやと結構楽しめました。

 中国館入館のウラワザや、お勧めパビリオン情報など、満載でお届けします。

Ten_line

暑さを和らげる新兵器

Mizumakiki1

 上海万博では、みんなが並ぶような場所のあちこちで、暑さを和らげるために、天井から霧(水を霧状にして吹き出す)が出ます。

 打ち水のような原理ですが、初日はカラっと晴れていたので、これは結構爽やかでした。

Ten_line_5

さらにはこんな装置も

Mizumakiki2_2

人が並んでいる所だけではなく、屋外にはこんな装置もありました。右下の写真でわかるでしょうか。やはりこれも水の霧を吹きます。

Ten_line_2

湿気の多い日には大変

Musiatui

 しかし、翌日はちょっと湿度が高かったので、そうなると、この仕組みは蒸し暑い。

Ten_line_3

水もしたたる...

Amamori

 更に湿度が高くなったせいか、装置の故障なのか、ポタポタと雨漏りのような状態になっていた所もあります。
 このパビリオンでは、並んでいる人が木のところに座れるようになっているのですが、水がしたたるので座れません。仕方がないので、上に紙を広げたところ。

 今は日本も不景気でできませんが、かつての日本だと多分「熱を奪って涼しくするが、体に触れる前に蒸発し、なおかつ人間にも環境にも無害なガス」みたいのを開発して、使ったのではないでしょうか。

 それを「いいや、水まいちゃえ」というところがいかにも中国。まあ、ないよりはずっといいし、他の手段だと確かにべらぼうなお金がかかるでしょう。

Ten_line_4

温度計が暑さの実感を増す

Ondokei

 私が主に回っていた、Eゾーン(ベストシティ実践区などがある)の真ん中に、高い煙突があり、それには温度計がついています。さらに煙突のてっぺんには電光掲示が回っていて、今の温度が何度かがどこからでもわかるようになっています。(記事冒頭の写真左上を参照)

 一見、便利なようですが、それで暑さが和らぐというわけではないので、どちらかというと暑さを再認識することに。

Ten_line_6

中国館入館のウラワザ

Yoyakuken

 なぜ、Eゾーンにいたかというと、Eゾーンの「ベストシティ実践区」でスタンプ帳をもらい、必要なスタンプを集めると、人気の「中国館予約券」と交換できるのです。写真がその予約券。

 普通の方法で中国館の予約券を手に入れるには、朝6時とかから並ぶのだそうですが、私が会場3号門に到着したのは8時半過ぎ。ゲートを通過したのは9:30頃でした。

 実はゲート通過後に入場券をなくす、というトラブルがあり、このため10分ほど遅れたので、スタンプ帳の配布終了ぎりぎりになってしまいましたが、それがなければ8:30 3号門到着で配布には余裕で間に合ったと思います。不安な方は8:00到着にすれば入場者数に変動があったとしても多分楽勝です。

 なお、スタンプ帳さえGETすれば、スタンプを集める時間は十分余裕があります。ゴールに着いたのは12:30を回っていましたが、予約券はまだまだありそうな雰囲気でした。

Ten_line_7

スタンプ帳配布場所は一番奥

Chizu

 スタンプ帳の配布場所は、入り口から入ってベストシティ実践区の一番奥です。

 3号門を入ると、まず温度計のある煙突の建物を目指し、そこで左折して陸橋をわたり、ひたすら奥へ奥へと進んでください。

 一番奥近くになったら上の地図を参照してください。地図で「北部何訊処」と書かれている黄色い丸印のところの案内所です。
 あらかじめ手持ちの地図と上の地図を突き合わせておくのがいいでしょう。

 なお、スタンプ帳の名前は「城市名片冊」です。この名前を書いた行先表示の紙がところどころに貼ってあったりします。

 規定の数のスタンプをし終わったら、ゴールは入り口に近い「城市広場」の案内所。スタンプ帳にある地図の「赤丸」のところです。

Ten_line_8

ベストシティ実践区はいいことずくめ

Montreal

 ベストシティ実践区は、他にもいいことがたくさんあります。

 まず「並ばないですむ」。私の場合一番待ったパビリオンで、映像上映開始までの10分間くらいでした。だからといって、つまらないかというと、これが実は結構面白いんです。
 なんで人が少ないのか謎。宣伝不足なんでしょうか。

 たとえば写真はモントリオール・ケース館の映像。スクリーンが四角な柱の集まりになっていて、映像に合わせて立体的に動きます。これが結構な迫力で、ストーリーもなかなか良かったです。

 どうせ何時間も待って入ったパビリオンでも当たり外れがあるわけですから、それならば、待たずに入れて、面白いものが結構あるベストシティ実践区がお勧めです。

 さらには中国館の予約券も手に入る。なお、スタンプを集める時は「連合館」という
、複数のパビリオンが入っている建物の中で集めた方が一度にたくさん集まって効率的です。そして「連合館」自身もたくさんあります。

Ten_line_10

北京ケース館にて

Kitchin

 それでは、このへんで、一部の皆さんが期待しているかもしれない中国の「あれっ?」をひとつ。
 写真は、「北京ケース館」の未来のキッチンです。右側は流しで使った後の水を浄化して、トイレなどに再利用する装置ですが、
 右側のIHヒーターの下は、 「土を使わずに、家の中で野菜を育てることができる装置」です。

Ten_line_11

そこは「実物」でしょう。

Zouka

 これは結構便利そうだなぁ、なんて思ったのですが、中を開けて見せてもらってびっくり。
入っているのはなんと「造花」です。

 万博なんだから、そこはちょっと無理しても「本物」を置いておかないと、本当に技術があるのか、単なるコンセプト展示なのかわかりません。
 他の展示物との関連から、技術はあるように思えるので、多分、メンテナンスが面倒なので、造花にしちゃったんでしょう。

Ten_line_12

日本だっていいかげん

Syachihoko

 ところで、日本だって意外と負けていません(^^;) 写真は、「大阪ケース館」で大人気のアイテム「金のシャチホコ」。
 金のシャチホコは、大阪ケース館の映像展示の中でも大活躍でした。確かに、大阪城の天守閣には、金のシャチホコが載ってはいるわけですが...。

 でも、日本人の私から見ると、普通「金のシャチホコ」といえば名古屋ですよね。

 大阪を代表するアイテムが「金のシャチホコ」だと言ったら、名古屋の人、怒っちゃいませんかねぇ。

 「中国だからどうせわかんないや、やっちゃえ」と思ったのでしょうか。そういえば上海と大阪は姉妹都市。意外と性格似ているのかもしれません。

Ten_line

私のイチオシ・第一汽車/GM館

Gm

 ベストシティ実践区のあるEゾーンでは、ベストシティ実践区以外のパビリオンも結構空いています。

 写真は、今回私が回ったパビリオンの中でイチオシの「第一汽車/GM館」です。
 映像は、2030年の未来社会での車の役割を描く実写CG合成映画なのですが、未来社会の映像など、とてもよくできていて、「これぞ未来!、これぞ万博!」と充分満足しました。写真でパビリオン前面に写っているのも、その映像の一部です。

 「第一汽車/GM館」は、ネットで予約できる数少ないパビリオンですが、1週間前ぐらいなら充分空きがあるようです。私はそれを知らなかったので予約はしていなかったのですが、朝10時頃に行って、1時間も待たずに入れました。

Ten_line_2

 コンセプトカー

Concept

 写真は、第一汽車/GM館の映像に出てきたコンセプトカーのひとつ。実物大なので、多分撮影に使われたものでしょう。
 映像に出てくる4つのコンセプトカーはすべてこのように展示されていて、さらには模型も販売されています。コンセプトカーの模型なんて滅多に手に入らないので、4つとも買おうかと思ったのですが、ものすごくかさばるのと、それなりに値段も張るので、断念して1つだけにしました。1つ4千円くらいですが、4つ買うと割引があります。

Ten_line

ド○ンパと、□次郎

Obaq

 「第一汽車/GM館」の隣の、「中国民間企業連合館」は、館のコンセプトは「ベンチャーで成功した人をたたえる」というしょうもないものですが、それとは関係なく、メインのパフォーマンスが面白いです。単純な仕組みを大掛かりにしたものですが、「おっ、これでこんなこともできるのか」と結構感動。

  こちらに入ったのは午後でしたが、やはり1時間もせずに入れました。Eゾーンは、近隣のパビリオンも空いていて、聞くところによるとそれぞれ結構面白いらしいので、ずいぶんお得だと思います。

 ところで、「中国民間企業連合館」のお土産は、マスコットキャラクタが(いろんな意味で)お勧めです。可愛いくてお土産になる、というのもありますが、某日本の有名アニメのサブキャラにそっくりなところが、ネタになります。
 他人にあげちゃってから、写真撮り忘れたのに気がついたので、ちょっとわかりにくいですが袋の写真で。中央の二人にご注目。ヌイグルミのほうはもっとそっくりです。

Ten_line_3

中国省区市連合館

Higasa

 そろそろ、中国館の予約時間も近づいてきたので、バスで対岸のAゾーンに渡ります。

 「ベストシティ実践区」で味をしめたので、予約時間までの間、中国館の周りにある「中国省区市連合館」に入ります。入場には1時間ほど待ちますが、中にあるパビリオンの大半は例によって「並んでも10分」のパターンです。

 「上海万博は日よけがない」というウワサだったのですが、実際に私が回った中で日よけがなかったのはここだけでした。というわけで、みんな写真のように日傘。

Ten_line_4

動け!ロボット

Robot

 さてそれではお待ちかねかもしれない、中国の「?」。第二弾。

 この広西省館の美しいお嬢さんたちは、マネキンではなく、ロボットです。

 少なくとも説明にはそう書いてあります。なんでも、前後左右に動いたり回転したり、手を動かしたり、歌ったり踊ったりできるそうです。

 どうやら、私の記事「最先端技術でヘンなもの作れ!~SIGGRAPH Asia 2009 展示会より~」の最後でご紹介した、日本の産総研の「HRP-03」と同じようなロボットのようですが、それはそれとしていっこうに動く気配がありません。

 ちょっとガイドさんに通訳してもらったところ、

 問:「このロボットはいつ動くのですか?」
 答:「技術者が来ないので、動きません」
 問:「技術者はいつ来るのですか?」
 答:「技術者がいつ来るかはわかりません」

 あ、あのねぇ....。万博なんだから...。あの、その。

Ten_line_6

森の中の新幹線

Shinkansen

  吉林省の、森の中に埋もれた新幹線です。吉林省は重工業が盛んで、中国の新幹線製造にも大いに貢献したのだそうですが、この展示は「森の中を走る」というよりは森の中に「埋まって」います。いったいどうして?

 実はこれ、中国館のメインテーマとも関連していて、どうやら確信犯なのですが、答えは中国館のところで。

 この新幹線の中では、高速走行の体験シミュレーションができます。(張ってあった紙によれば10:00-11:00、14:30-15:30,18:30-19:30の間に、各回10分)
 残念ながら私が行った時はやっていませんでしたので内容はわかりませんが、中国鉄道館の同様なシミュレーションは、多分3時間とか4時間待ちでしょうから、多分待たずに体験できるこちらの方がお得かもしれません。

Ten_line_5

中国館はひたすら歩く

Kousin

 中国館の入場は、予約券があるのですぐでしたが、実は入ってからが長いのです。およそ1時間半ぐらい、中国館の中で延々と歩きます。

Ten_line_7

Saku

 中国館に限らず、たいがいのパビリオンでは、上の図のように柵ができていて、つまり、「最密充填方式」で人間が詰め込まれる仕組みになっています。

 さらにつらいのは、1時間半といっても「待って」いるのではなく、一定の速度でずーっと「歩かされている」ということです。後ろから人が来るし、前が空いてしまうので、立ち止まることもできません。自分のペースではなく、ひたすら上の絵のような通路を延々と歩くわけです。

 さらに、中国館の中には映像展示やライドもありますが、時間的にはわずかで、あとはさらに歩いて見学することになります。いや、本当に疲れました。

 ちなみに、この柵はしっかりした鉄製のもので、おかげで、日本のマスコミが言っているような「割り込み」は、じつはおこっていません。次々と柵を乗り越えて、動いている列に割り込むのは、まあ、不可能でしょう。

Ten_line_8

映像はちょっと衝撃

Heya1978

 さすがに大変だっただけあって、中国館の映像展示はインパクトがありました。

 映像は、中国の過去・現在・未来を描いたものですが、私がびっくりしたのは、中国の1980年頃は、ちょうど日本の戦後(1950年くらい)のような生活だったということです。

 そして、現在(2010年)は、裕福層(とはいえ1000万人近くいるそうです)は日本と同じ生活をしている。

 つまり、日本と同じ成長を、中国はちょうど日本の半分の時間、逆に言うと倍の速度で達成したということです。

 もうひとつ、たとえば、1990年といえば、私たちはまだ記憶に新しいですが、その頃、中国は、まったく同じ時間軸に居ながら、日本の60~70年代のような生活をしていた、ということ。これにもちょっと衝撃を受けました。

 上の写真は、1978年の部屋の様子。映像と同じテーマの展示ですが、映像の内容の方がインパクトがありました。

Ten_line_9

Heya2008

 で、これが同じく2008年の部屋の様子。日本と変わりません、というか、私の家は少なくともこんな豪華ではありませんが。

 ちなみに、過去・現在と来て、未来への中国のメッセージは「環境と調和した社会」でした。
 2倍の速度で進化した国には、2倍先の未来が見えるのかもしれませんが、映像の中での「環境との調和」は、森の中に埋もれた鉄道や都市でした。
 さっきの吉林省の新幹線は、どうやらこの中国館の基本テーマに沿ったものだったようです。

 でも、正直を言うと、映像のその部分は、「天空の城ラピュタ」みたいな感じの絵だったので、それだと文明が自然と調和しているのではなく、文明はすでに滅んじゃっているわけですが(笑)

Ten_line_10

大空に乾杯!

Fuku1998

 さて、こちらはファッション。フラッシュが反射してしまって、わかりにくいかもしれませんが、なんとなく、日活のヒロインだった頃の吉永小百合が着ていたような服に見え(多分1960年代)それが中国では1998年だったことに衝撃を受けました。

 ※さすがに吉永小百合のヒロイン時代を現役で見ているわけではありませんので念のため。「大空に乾杯」は映画はしょうもないですが、まだ可愛い頃の吉永小百合がANAの客室乗務員しているのと、彼女が歌う主題歌そこは青い空だった」が素敵です。

Ten_line_11

でも、これはないでしょう。

Fuku2008

 写真はファッション・2008年の展示。
 中国館の展示では2008年を「現在」としているのですが、いくら上海でも、さすがにこんな格好で歩いている女性はいないでしょう。
 
せっかく映像は良かったのに、このコーナーのいい加減な事ったら(笑)。

Ten_line_12

やっぱり万博はいい

Cyugokukann

 暑かったし、疲れましたが、やっぱり万博はわくわくするし、いいものです。

 おまけに中国では「あれっ?」という思わぬお楽しみもあります。

 私は、ベストシティ実践区のスタンプが15館、第一汽車/GM館、中国企業連合館、そして中国館と、中国省市区連合館の中を7~8館回りましたので、合計25館くらい回ったことになります。

 途中でちょっと用事もあったので、1日半かけてしまいましたが、、ベストシティ実践区とEゾーンを中心に回れば、待ち時間も少なく、1日で結構回れると思います。

  1日で回れるおすすめコースをちょっと復習しておくと

 ・日本からの出発前に「第一汽車/GM館」を予約しておく
  (PM1:00か2:00くらいがよい)
 ・当日は3号門に、遅くとも8:30には着くようにする※
 ・ベストシティ実践区奥の案内所でスタンプ帳をもらう。
 ・ベストシティ実践区を昼ごろまで回ってスタンプを集める。
  中国館予約券との交換を忘れないように。
 ・食事はEゾーンで取ること。
  他の地区の食堂は座る事もできないといううわさです。
 ・「第一汽車/GM館」を見た後、
  中国館の予約時間まで、E-ゾーンのパビリオンを見るか、
  対岸に渡って「中国省区市連合館」で、時間を調整する。
 ・中国館を見て帰る。
    帰りは6号門から地下鉄か、私は知りませんでしたが
 地下鉄の駅の少し先の道ではタクシーも拾えるそうです。

※3号門に行くのには万博専用タクシーが、門の前まで行くので便利です。私は道で捕まえましたが、ホテルで予約してもらうのもいいでしょう。

※写真は中国館の夜景

|

« 勝手に試飲会で「宇宙ビール」を味わう | トップページ | 南米アマゾン・マイナンロッジツアー »

コメント

大阪に対しての偏見が凄く見えます。
そんなに大阪にゆかりあるものではありませんが
見ていて不愉快でした。

投稿: | 2010/08/08 09:23

え、この内容で大阪に偏見あるとか言っちゃえるの!!
きめぇwwwちっせwwww

>そんなに大阪にゆかりあるものではありませんが
>見ていて不愉快でした。
>そんなに大阪にゆかりあるものではありませんが
>見ていて不愉快でした。
>そんなに大阪にゆかりあるものではありませんが
>見ていて不愉快でした。
キリッ

投稿: | 2010/08/11 12:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22996/48964830

この記事へのトラックバック一覧です: 暑い上海万博で、熱い?先進技術を見る:

« 勝手に試飲会で「宇宙ビール」を味わう | トップページ | 南米アマゾン・マイナンロッジツアー »