南米アマゾン・マイナンロッジツアー
アマゾンの大都会、マナウスから、車と船で1時間半くらい行くと、そこはもうジャングルの真っただ中。
ロッジを行動拠点にして、いろいろなアマゾンのアクティビティが楽しめる、アマゾン・リバーサイド・ホテル・マイナンのロッジツアー体験報告です。ピラニア釣りやワニ狩りなどの体験をしています。
(この記事は、「南米アマゾンに行って本を買う」の続編です。アマゾンの大都会マナウスについては正編をご参照ください)
マナウスからは船で
マナウスの市内からロッジまでは、船で移動します。アマゾン河の川岸にはこんな船着き場がたくさんあって、河が交通機関になっているわけです。
河岸を見ると水牛が.....
ロッジへ行くまでの道中で、船から河岸を見ると、水牛の群れがいました。
実は飼われている水牛
野生の水牛の群れかと思ったら、飼われている水牛でした。飼っているのは、前の写真で左端にものすごく小さく写っているこの人。(この写真は前の写真の拡大です)
その証拠に、水牛の群れはこの後もずっと、この人と同じ速度で歩いていくのでした。
ロッジに到着
マナウスから船で1時間ほどでロッジ(アマゾン・リバーサイド・ホテル・マイナン)に到着。これからのいろいろなアクティビティの拠点になるところです。
右は船着場ですが、中央の建物は食堂、その左に宿泊施設があります。一番左は見張り小屋だそうです。
ピラニア釣りに出発
まずはピラニア釣りに出発、ジャングルトレッキング以外のアクティビティはすべて、先ほどの船着場から船で移動します。
で、これがピラニア
で、これが私の釣ったピラニア。私は釣りは全くの素人なんですが、釣れました。
ガイドの方のお話だと、30人の団体で、一人だけ釣れない人がいてずいぶん困った、ということですから、まあ、それぐらいの確率で釣れるわけです。
ピラニアは食い意地が張っているので、よく釣れるわけですね。エサは牛肉です。
さすがに針を外すのはガイドの方にお願いしましたが、釣り自身は全く危険はなかったです。
ピラニアのから揚げ
釣ったピラニアは、他の料理と一緒に、夕食に出ます。味が淡白で、いろいろな味付けができるのでしょう。この唐揚げは、ケンタッキーフライドチキンみたいな味付けでした。
ゴムを取る人
ピラニア釣りの次は、ゴムの木からのゴム採取をする所の見学です。
マナウスを大都市に発展させた天然ゴムですが、アマゾンでは自然に生えているゴムの木から取っていたのに対し、アジアではゴムの木を計画的に栽培して採取するようになって生産性が向上し、アマゾンのゴムは衰退していきました。
なので、今では、天然のゴムの木からゴムを採取する技術を伝承している人は、写真のこの人だけになってしまったそうです。この人は実際にゴム採取をやっていた人のお子さんで、観光用にゴム採取の様子を見せています。
ゴムは昼間は溶けてしまうため夜に採取するので、頭に灯りをつけていたそうです。
木の上にナマケモノが
同じツアーに参加の子供さんから、「あ、ナマケモノがいるよ」という声がしたので、みんなで木の上をみると、こんなのが木の上にいます。
これではそもそもどんな生き物かもわかりませんので、次の写真を。
飼われているナマケモノ
さきほどの写真は野生のものでしたが、こちらは飼われているナマケモノ。つまりナマケモノは首が長いんです。
野生のナマケモノは、木の上でじっとしたままでしたが、飼われているナマケモノは、みんなに抱かれたり、のっそり・のっそりと、ずっと動いていたりして、結構働きものでした。
木の上でじっとしていたり、動きがとてもゆっくりなのは、ジャングルの野獣は動いているものしか襲わないので、生きのびるための一つの手段というわけです。
イルカもいます
ナマケモノもそうですが、アマゾンの素敵なところは、ふと見ると、そこにいろんな生き物がいることです。アマゾン全体がすごく大きな動物園みたいなものですが、天然自然のものなので、いつどこで何が出るかわかりません。
帰りの船の中で、みんなが騒ぎ出すので何があったのかと思ったら、イルカがいたのでした。イルカは普通にいるみたいですが、海から800kmもさかのぼってクジラがやってきたこともあったそうです。
残念ながらこの時は写真を撮りにがしたので、写真はサンライズツアーの時のもの。
亀を矢で射る
こちらは、現地の人で、大きな亀が出てくると、この写真のように弓矢を持ってみんなが追いかけるのだそうです。首の付け根に矢を射って捕まえるとのこと。
亀一頭しとめると結構な値段になるそうで、先ほどのゴム取りは観光用でしたが、これは道すがらに出会った、アマゾンの人の生活の一部です。
夜はワニ狩り
夕食の後はワニ狩りに出かけます。サーチライトをあてるとワニの目が光るので、それを利用してワニを探します。写真は今まさにワニを捕まえたところ。
ワニです。
ワニはガイドの人が捕まえますが、触ったり、自分が持っているところを写真に撮ってもらったりできます。
ワニは口を閉める力はものすごく強いのですが、開ける力はないので、口を閉じて持つと危険はないそうです。この写真ではガイドさんが持っているので開いていても安心。
ジャングルトレッキング
翌朝は、サンライズツアーの後、ジャングルトレッキングがありました。ロッジの後ろはすぐジャングルなので、ロッジから歩いて行きます。
ガイドの人がぶら下がっているのは、「絞め殺しイチジク」という木で、木の上に積もった鳥のフンなどから種が芽を出し、上から下に、逆に伸びてくるそうです。
もともとの木に寄生し、もとの木を枯らしてしまうこともあることからこの名がついたとか。
ターザンはてっきり「ツタ」にぶら下がって移動しているのかと思いましたが、本当はこういう強い木を使っていたのかもしれません。(とかいって、ターザンはもともとフィクションですが)
残念ながら...
マイナンロッジは、日本人が経営しており、日本人に好評でしたが、残念ながらこの12月で閉鎖が決まっています。
アマゾン体験のできるロッジは他にもたくさんあり、日本人経営の旅行会社はそのままあって、日本人ガイドはついていくので、あまり問題はないそうですが、日本人好みの味付けなど、細かい点は違うかもしれないとの事です。
もうひとつ、正編「南米アマゾンで本を買う」でご紹介した、成田からアトランタ経由のマナウス直行便も、来年の3月でなくなることが決まっています。
実はその2つがあって、「行くには今しかない」と思って今回アマゾンに行ったのですが、マイナンロッジのオーナーは、
「いや、便利なものは、また替りができますよ」
とおっしゃってました。
でも、私はそれがきっかけで、普段ならとても行こうとは考えつかないアマゾンに行って、いろいろ面白い体験ができたので、とても良かったと思っています。
ちなみに、今回大変お世話になった日本人経営の旅行会社(これからもある)は
日本語のmailで事前にいろいろな問い合わせができ、大変助かりました。
旅行会社と日本語ガイドの皆さん、ありがとうございました。
※写真はサンライズツアーで撮った、アマゾンに昇る朝日。
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