« 皆様へのお詫び | トップページ

2019/08/12

さらば能代!目篭・能代宇宙イベント15年の軌跡

Mekago

 のしろケットちゃんと能代宇宙イベントを応援し、のしモデルロケットちゃんをはじめ数々のキャラクターロケットを能代の空に打ち上げてきた目篭、のしろケットちゃんミニなどの3Dモデルを生み出してきた目篭が、ついに能代を去る時が来たのです。さようなら、能代。
これまでの目篭と能代宇宙イベント、15年の軌跡を振り返ります。いざスタート。
※ この記事は、目篭の4つのブログの過去記事からのまとめになっています。

Ten_line_20190810150901

第1回能代宇宙イベント

Noshiro_200508

目篭は2005年8月、第一回の能代宇宙イベントに、ただの見学者としてですが、参加しています。
第一回の能代宇宙イベントでは、ハイブリッドロケットは東海大学の1本だけで、メインは日本モデルロケット協会主催の、大型モデルロケット打ち上げでしたね。
この時「能代宇宙イベントに行ってきた」記事を書いて、デイリーポータルZに投稿したのが、能代宇宙イベントとの関わりの始まりですかね。

Ten_line_20190808155901

ロケットガールたちと

Rocketgirl_1_200701

Top_10_200703_20190810174401

さて、その約1年半後に、最初のロケットガール養成講座が始まります。最初は秋田で、次に東京で始まったのでしたっけ。打ち上げは両方とも能代で。こちらもいろいろ記事を書きました。
翔べ!リアル・ロケットガール 

リアル・ロケットガール 大空へ!

のしろケットちゃん」というキャラをno-ka さんが考案されて、no-kaさんにお目にかかったのもこの頃です。

そこから、のしろケットちゃんを応援するようになりました。

のしろケットちゃんは、最初は公式キャラじゃなくって、「勝手に応援」キャラだったんですよ。

Ten_line_20190808155901

なんと3Dキャラクターを

Nozurunasi_1_200706

Dscn1294_200706

それで、2007年の6月には、なんと、のしろケットちゃんの3Dキャラクタのモデリングをしてほしい、という依頼が、当時まだ秋田大学の学生だった関さんからありました。
 今なら3Dプリンターがあるから当たり前みたいな話ですけど、3Dプリンターなんて存在しない時代の話ですよ。秋田大学にNCの切削機があったんですね。それで、だから形式も今時のSTLなんかじゃなくって、DXFで作っています。
 私のほうも、後年作った「のしろケットちゃんミニ」に比べると、この頃は今よりもっとモデリングの腕が未熟で、お恥ずかしい限りです。

Zentaihidarib_200706

Dscn1297_200706

このへんのやり取りは、のしろケットちゃん3D化計画 の2007年6月~8月ぐらいの所に書いています。

Ten_line_20190808155901

第3回能代宇宙イベントは「のしろケットちゃん祭り」

Omise_3_200708

そして迎えた2008年の第3回能代宇宙イベントは、さながら「のしろケットちゃん祭り」でした。

写真は、のしろケットちゃんグッズを売る原作者のno-kaさんですが、私も、ロケット団体のお嬢さんたちに、のしろケットちゃんのコスプレを着せるとかやってました。詳しくはのしろケットちゃんたちの夏 2007能代宇宙イベント 記事をどうぞ。

そして、この年は、たくさんののしろケットちゃんがロケットに乘りました。

3dkeikaku_2_200708

写真左端が、私が3Dモデルを作って、関さんが切削したモデルに彩色をしたもの。同じ3Dモデルの別彩色バージョンが、ロケットガール第二期東京チームの機体に乘って打ち上げられました。動画を再録しておきますが、ぜひ、本文をお読みください。のしろケットちゃんたちの夏 2007能代宇宙イベント の最後の方「盛り上がりは続き、そして.. 」の項。本部・運営の知らない所で、感動のドラマがあったのですよ。

Ten_line_20190810150901

世界でも、「のしろケットちゃんグッズ」を売る

Top_10amerika_200710

Hanbai_200710

そして、このころ私は、あちこちの宇宙関係のイベントに出かけていっては、のしろケットちゃんグッズを売ってました。

能代宇宙イベントの宣伝にも少しは貢献できたのかな?この写真は、アメリカのニューメキシコ州で開かれた、Xprizeのイベントです。

Xprizeは、バージンギャラクティックの宇宙旅行や、HAKUTOなどでもおなじみですね。

記事はのしろケットちゃん国際化計画 です。

Ten_line_20190810150901

ついに「のしモデルロケットちゃん」登場

Nosimodel_2_200902

 そして、ついにのしろケットちゃんのモデルロケット版、「のしモデルロケットちゃん」の1号機が誕生します。
 衝撃の事実ですが(笑)打ったのは能代ではなくって、野田です。エンジンもC型です。そもそも、これ、「色を塗れ」と言われて、「どうせ塗るんだったらのしろケットちゃんみたいにしよう」と思っただけなので、あんまりのしろケットちゃんぽくありません。でも、一応これを「のしモデルロケットちゃん1号機」と呼んでいます。記事はのしモデルロケットちゃん

2号機も最初は能代ではない。

Noshimodelrocketii

で、ちゃんと大型モデルロケット(中型か?)の「のしモデルロケットちゃん2号機」を後で作るんですが、これも最初の打ち上げは能代ではありません。ふもとっぱらですね。なんか当時、モデルロケットは観客席のすぐ前でやっていたこともあり、「能代でいきなりのしろケットちゃんを打って、失敗したらどうしよう。」というのがあったんですよね。なので予行演習をしてから、ということで。エンジンはFです。記事はのしモデルロケットちゃんII号 で。

Ten_line_20190810150901

満を持して、のしモデルロケットちゃん、能代の空へ

Kaisyuu1_201108

そして、いよいよ2011年、満を持して能代宇宙イベントにのしモデルロケットちゃん登場です。
最初の打ち上げで、のしモデルロケットちゃんを回収してくださったのは、この方。能代宇宙イベントが大変お世話になっている団体の偉い方ですよね。こんなことがあったのも、モデルロケット打ち上げが、観客席のすぐ前で打ち上げられていたからなんです。
のしモデルロケットちゃんはエンターテイメントロケットなので、観客席からよく見えるところでやることで、ふれあいが生まれるんですよね。
記事は、のしモデルロケットちゃん、能代の空へ 

Noshimodelrocket22_201208

そして、それからも、何度となく「のしモデルロケットちゃん」は打っています。一度に2回打った時もあるので、能代では計6回打っています。後半は、観客席からはるか遠くに射点が移動してしまったので、学生や観客の皆さんとの交流がなくなってしまって残念でした。
記事は「のしろサットちゃん」と一緒になっているので、そちらで。

のしろサットちゃん登場

Dummy_2_201208
ロケット本体だけでなく、ロケットから放出されるサットの方も、のしろケットちゃんになっています。「のしろサットちゃん」といいます。

ブザーとカメラを積んでいます。これは能代で打ち上げた最初ののしろサットちゃん。(ダミータイプ)じつは醤油さしに塗装したものです。
記事は のしろサットちゃん(ダミー)in能代宇宙イベント2012 です。

Zissou_2_noshirosat201308

2番目の、のしろサットちゃん(デフォルメタイプ)は3Dプリンターで作っています。まだ3Dプリンターの初期のころで、いろいろ苦労が多かったです。

記事

のしろサットちゃん(デフォルメタイプ)ついに完成

能代結果報告その2:のしろサットちゃん(デフォルメタイプ)

のしろサットちゃんとのしモデルロケットちゃんの画像をいただきました!

Ten_line_20190810150901

のしろケットちゃんミニのモデリング

Kuroback

ある日、能代宇宙イベントの主である和田先生から突然Mailをいただきまして、のしろケットちゃんの3Dモデルを作ってくれないか、という依頼でした。昔に作ったことがありますからね。ただ困ったのは、3Dプリンタが壊れていたこと、 母の介護等があり、退職して実家に帰っていたのでお金がないことでした。どう解決したのかは記事『のしろケットちゃんミニ』 誕生! を見ていただくとして、このモデルは、国際教養大学が、能代宇宙イベントで3Dプリンタで印刷して、組み立てイベントで使うものだということでした。
以後能代には行ったのですが、残念ながら、モデルロケット打ち上げの射点が離れているために、結局最後までイベントで使われているところを見ることができませんでしたが、モデルは目篭作です。
以前のものに比べると、モデリング技術はずいぶん向上していることがわかりますね。

Ten_line_20190810150901

そして、キャラクターロケット。

Noshiro_20190810204501

そして、のしモデルロケットちゃんを打っていることがきっかけで、能代ではアニメのキャラクターをロケットにして、次々と打ち上げています。
最初は、東映の「非公認戦隊アキバレンジャー」の劇中アニメ、「ズキューーン葵」のロケットでした。東映・東映AGの正式許諾をもらって打ったのです。記事はたくさんあるので 「ズキューーン葵ロケット」最終報告 の所にインデックスが作ってあります。
今はIST社長のいな様と能代で出会ったのも確かこの頃です。

そして、写真の「能代」です。艦隊これくしょん、略して艦これ、の「能代」というキャラクターです。
能代なんだから「能代」を打たなきゃですね。これもDMMの松栄社長直々の許諾をいただいて打ちました。
ちなみにサットは同じく艦これのイー58(ゴーヤ)です。
なお、上の写真は、RocketManiaさんからいただきました。

記事は 能代宇宙イベントで艦これ「能代」を打上げる 

2017年には、けものフレンズのサーバルちゃんを打っています。サットはボスです。これが能代での最後の打ち上げになりました。

記事は 能代でサーバルロケットとボスサットを打上げる

Ten_line_20190810150901

さらば能代宇宙イベント

そして、2019年、大型モデルロケット打ち上げが能代から朝霧高原に移ることになって、目篭も能代を去ることになりました。
もちろん、両方行ければいいのですが、前述の介護や経済的問題があって、一年に1か所行くのが精一杯です。

私は、大型モデルロケットとハイブリッドが分かれるのはある意味必然かもしれないと思います。
ハイブリッドには法律がありませんから、何かあったらすべてが止まってしまう。自主規制がどんどん厳しくなっていくのもやむを得ないでしょう。
一方、モデルロケットにはちゃんと法律があり、規則があります。なので、もしそれでなにかあっても、極端に言えば国や自治体の責任です。なので法律や規則を守って打ち上げを行っている限り、その範囲では自由です。
規制は厳しければ厳しいほうがいいのだから一緒にやればいい、と考えるかもしれませんが、失われるものもあります。
もともと、モデルロケットはホビーです。アメリカのモデルロケットを見れば、いかに楽しく、エンターテイメントにやっているかがわかります。法の規制以上の規制によって、それらが失われてはならないのです。

と、いうわけで、残念ながら、能代とはお別れです。目篭も、能代宇宙イベントが、地域の皆さんと一緒にみんなが楽しめるイベントとして長く続いていくことを願っています。

最後になりましたが、能代でお世話になった皆様方、いちいちお名前は挙げませんが、本当にありがとうございました。15年間楽しかったです。

|

« 皆様へのお詫び | トップページ

コメント

お久しぶりです!
FBで、知りました。能代ロケット、長きに渡り、貢献なさいました事、凄いと思いました。
お母様の介護も大変な中、本当に、お疲れ様でした。
モハベでお会いしてから、もうひと昔⁇の歳月が流れてますね。夢の実現がやっと見えて来ましたが、身体がポンコツになりました。頑張ります!
ロケット🚀の事、ずーっと宜しくお願いしますね。感謝を込めて!有難うございます。

投稿: 山本美知子 | 2019/08/17 18:50

山本さん、ありがとうございます。

能代に関しては「人知れず、老兵は消えゆくのみ」という感じなので、山本さんのお言葉が大変嬉しいです。
能代から離れても、近隣の学校でのロケット教室や朝霧高原など、ロケット自身はこれからも続けていくと思いますので、ご安心ください。

山本さんこそ、いよいよ来年は本当の本物の年になりそうですね。
こちらこそ、言葉ではいいあらわせないほど感謝しております。今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: 目篭 | 2019/08/17 20:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 皆様へのお詫び | トップページ