« 3Dプリンタで出力したロケットを打ち上げる | トップページ | 能代宇宙イベントで艦これ「能代」を打上げる »

2014年7月12日 (土)

ロケットランチ 2014報告

 

Retro2

2014年7月5日(土)に、埼玉県秋ケ瀬公園で行われた「ロケットランチ2014」に参加してきました。

 今回、目篭のロケットは、去年のリベンジ「JETLINER」、他の人からは「提灯」と呼ばれた「レトロロケット」、そして3Dプリンタで全体を作ったロケット「SSPN-1」(別記事があります)、の3つです。

よろしければご覧ください。

(トップページから来られた方は「続きを読む」をクリックしてください)

Ten_line_6

「JETLINER」のリベンジ

Jetlinerenginecase

 昨年のロケットランチ2013で、キット指定のエンジン(A10-3T)が日本にはなくA3-4Tで打ったため、延時時間が長くなり、パラシュートが開く前に地面に激突したJETLINERです。
(詳しくは昨年の記事「ロケットランチ2013」を参照してください)

 今年は、キット標準の直径13mmエンジンマウントを改造して、直径18mmエンジンが搭載できるようにしました。改造と言っても、エンジンマウントの部分をバリバリとはがして、ESTESのパーツにある18mmのエンジンマウントに差し替えただけですが、エンジン分だけ後ろが重くなって重心位置が変わるので、その分ノーズコーンに粘土を追加しています。

 写真で頭が接地して、後ろが上がってしまっているのはその為です。

Ten_line_7

JETLINETR 打上げ

固定カメラなので、レンズに雨がかかってピンボケになってしまいました。そう、ロケットランチ2014、午前中は雨だったんですよ。撮影速度は240fps、1/8の高速度撮影です。

Ten_line_8

打上げ、分離、開傘、回収すべて成功

Jetliner

 もともと、該当するエンジンがなかったのが原因だったので、エンジンマウントを変えて今回はB4-2で打ちましたので、高度も取れ、延時時間も短く、無事開傘、回収できました。
 リベンジ成功です。

Ten_line_9

レトロロケット

Retorotype

 これは米国Rocketarium.com社の、「レトロレベル」モデルロケットキット(RK-RETRO)です。

 翼を赤く塗ったのは私なので、本来は全部が木の素材のままです。

 なお、もしこの(RK-ROCKET)を組立てようという方がおられたら、事前に目篭までメールください。組立てに役立つものをお送りします。(メアドはプロフィールにあります)

Ten_line_10

 レトロロケットといえばこうでしょう!

Retero2

 しかし、普通「レトロロケット」と言えば、前の写真のようなスケルトンじゃなくて、この写真のような形を想像しませんか?。

 そう。スケルトンが気に入らなかったので、紙を貼ったのです。本当は、もっとしっかりした紙を貼りたかったのですが、18mm径ロケットの最大重量を超えそうだったので、仕方なく、「障子紙」を貼りました。おかげで皆さんからは「提灯ロケット」と呼ばれてしまいましたが、やりたかったのはあくまで「レトロロケット」です。

 ちなみに、目篭の、和紙を貼ったロケットと言えば、「ギルディングロケット」というアートなロケットがありますので、それとお間違えなきよう。これは単なる「レトロロケット」です。

Ten_line_11

レトロロケット打上げ

 320fpsの1/8高速度撮影での打上げ映像。人物が写りこんでしまっているので、右側を一部マスクしています。

Ten_line_12

射点直下のカメラ

 続いて、射点直下に置いたカメラからの打上げ映像。実時間です。

Ten_line_13

 残念ながら不開傘

Retro
 

 結果ですが、残念ながらパラシュートが不開傘に終わりました。
 乾燥重量で124g。エンジンの最高総飛行重量が127gですから、そもそもギリギリな所へ、折からの雨で湿気を吸って、最大重量を超えていたのではないかと思います。
 計算上の到達高度ですらもともと36mですから、高度が更にこれより低くなっていて、パラシュートが開く前に地上に到達したものと思われます。

Ten_line

3Dプリンタで作ったロケット SSPN-1

Sspn1

 今回の目玉は、3Dプリンタで作ったロケット SSPN-1です。
 日本初の有人ロケットである「秋水」ぽい何か(SyuuSui Poi Nanika=SSPN)という意味です。実際の秋水は大きな主翼があって、水平尾翼がありません。それだとモデルロケットにするのが難しかったので、こんな形になっています。

 この機体の、3Dプリンタによる製作苦労話は別記事にまとめましたので、是非そちらをご覧ください

   「3Dプリンタでモデルロケットを作る」

Ten_line_3

 打上げ映像

前述の別記事と同じ映像で恐縮ですが、打上の高速度撮影(1/8)映像です。

Ten_line_2

 射点からの映像

  同じく、射点下からの映像です。等速撮影。

Ten_line_4

残念ながら不開傘

Sspn2casio

 打上げと回収には成功しましたが、残念ながら、パラシュートが開きませんでした。
理由は、3Dプリンタで作れる大きさに制限があるため、パラシュートやショックコード等を入れる部分が小さくなっていて、そこへ無理やり小さくたたんで押し込んだため、放出はされたもののほどけなくなっていたようです。

 3Dプリンタでの製作にエネルギーを取られ、パラシュートまで気が回らなかった感じですが、神戸にいると打上げ機会がないので、リベンジはまた来年になるかもしれません。

Ten_line_5

緒元

 緒元をまとめておきます。

 イベント  :ロケットランチ2014
 主催     :日本モデルロケット協会
 日時     :平成25年7月5日(土)
 打上場所 :埼玉県さいたま市 秋ケ瀬公園トリム広場

 1.機種   :JETLINER
      エンジン:B4-2
      高度(計算値):96m

   2.機種  :RK-RETRO(改)
    エンジン :B6-2
    高度(計算値):36.4m

   3. 機種   :SSPN-1(自作)
    エンジン :B4-2(2回とも)
      高度 (計算値):68.1m

最後に、ロケットランチの運営を行われた日本モデルロケット協会の皆様、および参加者の皆様、大変お世話になりました。おかげさまで、楽しい打ち上げが出来ました。
 ありがとうございました。

 

|

« 3Dプリンタで出力したロケットを打ち上げる | トップページ | 能代宇宙イベントで艦これ「能代」を打上げる »

ロケットランチ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ロケットランチ 2014報告:

« 3Dプリンタで出力したロケットを打ち上げる | トップページ | 能代宇宙イベントで艦これ「能代」を打上げる »