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2018年9月 3日 (月)

2017年度神戸高校モデルロケット指導報告

Launch

 遅くなってしまいましたが、2017年度の神戸高校モデルロケット授業の報告です。
 2017年度も2017年10月6日から2018年3月22日まで、「神高ゼミ」の中で、およそ1週間から2週間に一回、ロケットをテーマにした研究を希望する生徒にモデルロケットを指導しました。

Ten_line

Set

 2017年度は、1回あたりの時間が2校時分に増え、あわてて設置・撤収をした前の年にくらべてずいぶん打ち上げが楽になりました。
写真は、後述のシミュレータの結果にあわせて、モデルロケットの発射角度を調整しているところです。

 (余談ですが、報告が遅くなったのは、実はこの「写真の顔を隠すソフト」のいいのが見つからなかった事で、そのままにしておいたのが原因です。使っているものもあまり良いとは言えませんが、もう今年のターンが始まってしまっているので、取り急ぎ)

Ten_line_2

Measurement

 さて、2017年度の生徒たちが選んだ課題は、「ロケットを狙った所に落とすにはどうすればよいか」というものでした。打ち上げた場所に戻ってくるのを目指すのは、定点着地競技みたいで面白くないので、「射点から10mの距離に落とす」というのを目標にしました。
 写真は、実際に距離を測定しているところです。

 前の年に、シミュレータ(OpenRocket)で計算した値が実際と良く合っていたので、今回もそれを基に戦略を立てました。しかし、打ち上げてみた結果は、

 発射台からの距離(いずれも風速1m)

回数(回目)1234(最大角度)
発射台からの距離(m) 50以上 24.7 39.0 25.0

 と、10mからは大きく離れてしまいました。
(4回目は、発射角度をシミュレーションとは関係なく、発射最大角度(30°)に設定して打ったものです。
 原因としては、昨年は風が強く(風速4m~6m)、このため地上で測った風速と、上空の風速に差がなかったと思われるのに対し、2017年度は地上では風がほとんどなく、上空では風が流れていたため、地上と上空の風速に違いがあり、シミュレーションと大きな違いが出たものと思われます。

 これを改善するには、気球などを上げて上空の風速も測ることや、シミュレータも風速が一つしか入らないのでこちらも改善する必要があり、ゼミの範囲ではここまでとしました。

Ten_line_3

Konanuv

2017年度は、神高ゼミ全体で甲南大学の施設を借りて大きな発表会があり、モデルロケットグループも、研究の成果を上手にまとめて、しっかりとした発表を行っていました。

私のつたない指導ですが、いつも優秀な神戸高校生と優しい先生がたに助けられ、2017年度も無事モデルロケット指導を終えることができました。皆様に心から感謝を申し上げる次第です。

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