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2019年10月17日 (木)

ピラミッドロケットなど打上げ成功!    -朝霧高原大型モデルロケット打上げ-  

 今年から能代に変わって、朝霧高原・富士山スカイグラウンドで行われるようになった、日本モデルロケット協会の大型モデルロケット打ち上げに参加してきました。

 打ったのは「謎」ロケット と言っていたものですが、結局「謎」のまま打つことになりました。テントロケット(ピラミッドロケット)はみごとに成功。もう一つの「謎」ロケットも打ち上げ成功、「謎」サットも映像取得成功です。

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許諾が取れず「謎」は「謎」のまま

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 どこかで話したと思うのですが、体も動かなくなってきて、少なくとも回収では皆様にご迷惑をかけるので、大型モデルロケット打ち上げからはそろそろ引退かなぁ、と思っていました。

 ところが、2018年に制作した、ふもとっぱら(麓キャンプ場)を舞台にしたアニメを題材にしたキャラクターロケット(詳細はブログ記事『「謎」ロケットについて』参照)について、ふもとっぱらでのイベント自身が中止のため打てなくなっていたのですが、今回日本モデルロケット協会の大型モデルロケット打ち上げが引っ越した先の「朝霧高原」も、またこのアニメの聖地なので、「せっかくなのでそれなら打とうじゃないか」ということで、準備を進めました。

 しかしながら、なんと、キャラクターロケット4機目にして初めて、版権元の許諾が降りなかったのです。
 正確に言うと、原作/コミック側の著作権者は「アニメ側がOKならばOK」と言ってくれたのですが、アニメ側の著作権者側がNGでした。

 それで、結局「謎」は「謎」のまま、白塗りのロケットとして打ち上げることになりました。アニメをご存じの方は、上の写真のロケットの側面に、アニメのオープニングと最終話に出てきたテントロケットの塗装がされていると思いながら見てください。

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ピラミッドロケットのしくみ

 ピラミッドロケットが珍しい人もいるかもしれないので、これもどこかで説明した動画を載せておきます。(音声はありません)
 要は、エンジンの周りにパラシュートとストリーマーが置いてあって、放出薬でエンジンが放り出されるとパラシュートが引き出され、放出されたエンジンはストリーマーで降下する、という仕組みです。
 ピラミッドロケットにはノーズコーンがなく、エンジンと同じ側からパラシュートが出るので、このようになっているのですが、エンジンを放出してストリーマーで回収するのは、モデルロケットではけっこう普通なことで、ロケットグライダーなどでよく使われます。
 と、いうか、ピラミッドロケット自身も、モデルロケットではごく普通にあるバリエーションの1つです。

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ピラミッドロケットの打ち上げ

 ではいよいよ打ち上げです。固定カメラの映像。

 

発射の瞬間のスロー(1/10)も載せておきます。

 

 ピラミッドロケット(テントロケット)の打ち上げ、開傘、回収はともに成功です。
 以下の飛行映像は塩田州史様にいただきました。ありがとうございました。

 

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「謎」ロケットはもう一つあります。

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 ピラミッドロケットの他にも「謎」ロケットがありまして、これはアニメのキャラクターになるはずだった機体ですが、無塗装のままだと、まるで素人が初めて作ったロケットみたいです。ご存じの方は、このロケットに主人公のキャラクターが描かれているものと思ってください。中にサットを入れています。(この写真も塩田州史様からいただきました)
 「謎」ロケットは打ち上げ、開傘、「謎」サット分離、サットでの映像取得に成功しました。

 以下は「謎」ロケット&「謎」サット飛行映像です。これも塩田州史様からいただきました。ありがとうございます。

 

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「謎」サットについて

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 そのサットですが、「謎」サットでは、3Dプリンターで、アニメに出てくるマスコットキャラクターの形にサットを作っていたのですが、許諾が降りなかったので、その形状もまずいだろうという事で、急遽作り直しました。
 上から、カメラ、GPS、ブザーをマスキングテープで貼り合わせたもので、容器はダイソーの醤油さしです。
 「謎」サットにはもともと920MHz通信を使った手作りのGPS回路が入っていたのですが、これを移植するだけの時間がありませんでした。
 写真にあるGPSはSoftbankのものですが、この機器のサポートが今年11月末でなくなってしまうこともあり、この機会に使ってみようというのもありました。GPSは回収時の探索には威力を発揮しましたが、実はこの機種は高度も取れる機能を持っていて、それを試したかったのですが、こちらの方は残念ながら設定ミスのため取得できませんでした。

「謎」サットからの映像

 「謎」サットが撮影した、上空からの朝霧高原付近の映像です。慣れていない方は目が回るので、閲覧をお控えください。
ビーコン(ブザー)の音がやかましいので、音は消してあります。

 

富士山スカイグラウンド

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 今回の打ち上げ場所、富士山スカイグラウンドの概要。普段はドローンの飛行場だそうです。 映像から切り取ったものを雑に合成したものですが、左上に見える黄色いテントが打ち上げ準備所、その左の建物が朝霧フードパークの建物の一端。射点は右側の小さな切れ込みから左に画面1/4ぐらいのところでしょうか。

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皆様、ありがとうございました。

 「謎」ロケットは地上10mぐらいの木の上、「謎」サットも森の中の木の高い位置に着地、ということで、やはり回収には正能様、塩田様他、日本モデルロケット協会の運営側の皆様に大変ご迷惑をおかけしてしまいました。大変お世話になりありがとうございました。
 と、いうわけで、当面、大型モデルロケット打ち上げは自粛します。地元でのAlphaIIIやStarhawakを使ったモデルロケット教室は継続していきますし、大型モデルロケットとは別の形でまた何か面白いことをやってみたいと思います。

諸元

 1.ピラミッドロケット(テントロケット)
   機種 King Tut's Pyramid 9" 改
   エンジン G40-4w
   推定到達高度 112.5m

 2.「謎」ロケット
   機種 Initiator 改
   エンジン G40-4w
   推定到達高度 342m
   搭載物 「謎」サット

 3.「謎」サット
   搭載物
    GPS  SoftBank 201Z
    ブザー The Microbeacon MB-12
    カメラ SQ8

  以上

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