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のしモデルロケットちゃん、能代の空へ

Title

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 のしモデルロケットちゃんII号を、2011年の第7回能代宇宙イベントで打ち上げてきました。いよいよのしろケットちゃんが、能代の空に舞います。

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量産型を作りました

Hanbai

 のしモデルロケットちゃんⅡ号は、なにしろ「のしろケットちゃん」ですから、やっぱり能代の空で打ち上げたいわけです。
 最初ののしモデルロケットちゃんは能代に行く前にロストしてしまった苦い経験があるので、今回は、何があっても打ちあがるように、予備機を準備しました。

  写真の、のしろケットちゃんの原作者ノーカさんがのしろケットちゃんグッズを売っている所に立っているのが、その予備機。

 せっかく予備機を作るのなら、ということで、後に述べる量産できる仕組みも考えつつ作ったので、実はこれは「量産型のα号」です。ふもとっぱらで打った初号機に比べると、顔が小顔になっています。

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デカルキット

Dekarukit

一つ前の写真でも売ってもらっていますが、量産化のカギは、この「デカルキット」です。

 このデカルキットと、Initiatorモデルロケットキット、塗装スプレー、マスキングシートなどがあれば、「のしモデルロケットちゃんII号」が作れます。他に必要なものの詳細もデカルキットの中に書いてあります。
 実際に飛ばすには3級のモデルロケットライセンスが必要ですが、飾っておくだけなら誰にでも作れます。ご希望の方は、プロフィールにある連絡先アドレスまで。

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 打ち上げです

 打ち上げは2回行いまして、2回とも、打ち上げ、開傘、回収すべて成功です。
のしろケットちゃんが能代の空に舞いました。

 動画の見れる環境の方は、日本モデルロケット協会、山田会長の名アナウンスをご堪能ください。この映像は1回目、機体は量産型α号です。

 自分で打ち上げていると、映像が撮れないので、これは固定カメラの映像ですが、デジタルズームになっているのに気づかず、画像が荒れています。(トップの写真も)すみません。

 すばらしい画像は、ノーカさんが撮られた下記の写真などをご覧ください。
 一直線に空に向かっていく1枚目と2枚目が特に素敵です。
 これは2回目の打ち上げ、機体は初号機の方です。

 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6070540643/in/photostream/
 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6070540853/in/photostream/
 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6070541003/in/photostream/

 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6071084348/in/photostream/
 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6070541497/in/photostream/
 http://www.flickr.com/photos/26618557@N07/6071084962/in/photostream/

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開傘の様子

Kaisan

 一応自分で撮ったのも載せておきますが、打った後、あわてて撮った手持ちビデオの拡大なので、画像が荒れていてどうしようもないです。

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着地

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 今年は、会場が今までの第二推積場から第三推積場に変わって平地になったので、回収がすごく楽です。写真は着地の様子。これは2回目の初号機です。

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1回目は社長さんに回収していただきました(^^;)。

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 とはいえ、中にはやはり湿地もあったり、遠方に行ってしまったりという苦労はつきものですが、1回目の打ち上げでは、写真の方に回収していただきました。
 後で知ったのですが、実はこの方、地元の建設会社の社長さんで、つまり大変偉い方に湿地から回収させてしまったわけで、結構冷や汗物です。
 でも、ご本人は「のしろケットちゃんを、能代市民の私が回収しました」と、たいそう喜んでおられたので、ま、いいのかなぁ。何はともあれ、本当にありがとうございました。

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データです。

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 今回、1回目に打ち上げた「量産型α号」には、ふもとっぱらで打ち上げた時と同じ高度計「Altimeter One」が積んであって、高度は608フィート(設定をmにするのを忘れました。約185m)でしたが、2回目に打ち上げた「初号機」の方には、外形は「Altimeter One」と同じですが、「Altimeter Two」という新製品が積んでありまして、更に詳細なデータが取れています。

最高高度                     176m
燃焼時間                    2.0秒
最大加速度                  22.7m/秒*2
平均加速度                  14.7m/秒*2 
燃焼終了から最高高度到達までの時間 0.5秒
最高高度到達から放出までの時間    9.3秒
パラシュート放出高度            63m
降下速度                   12km/時
総飛行時間                  28.8秒

ちなみに緒元は

イベント :第7回能代宇宙イベント/大型モデルロケット打上
主催    :能代宇宙イベント協議会/日本モデルロケット協会
日時    :平成23年8月21日(日)
打上場所:秋田県能代市 浅内第三鉱さい推積場

機種      :initiator
エンジン :F20-4W

 ふもとっぱらでは、機体設計性能どおりの271mの高度が出ていたのですが、能代では180m程度と、かなり低くなっています。
 最初はランチロッドのすべりが悪く、そこでエネルギーを使ってしまったのかなぁ、などと考えていたのですが、データを見ると、エンジンの燃焼時間が設計値より短く、逆に延時時間が設計値よりかなり長くなっています。
このことから、ひょっとしたら、イグナイターが最後まで入っておらず、燃料の終端からではなく、燃料の途中から燃え始めたのではないか、というような気もします。詳しい方のコメントをいただければ幸いです。

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リアル・のしろケットちゃん?

Realnoshirocket

 さて、こちらはノーカさんのお嬢さん。「リアル・のしろケットちゃんですか?」と伺ったら、「いや、そういうわけでは.......。」と言われてしまいましたが、しっかり目が「の」です。

 こういう3D化もアリ!ですね。

 せっかくなので、ここからは2011年の能代宇宙イベントを少しだけレポートします。

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すげ広い会場

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 今年から、第三推積場という平地で開催されるようになったことは前に書きましたが、これは見学者席や学生やモデルロケット等の準備所、物販などがあるテント群の遠景です。平面に展開できるため、場所がずいぶん広くなっています。

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そばの食べ比べも

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 場所が広くなったおかげで、こんなコーナーも設けられていました。5種類の地元のそばを、それぞれ1杯100円で食べ比べることができます。5杯でも500円ですが、2杯ぐらいでも十分お昼にはなります。大変な賑わいで、イベント途中で完売になっていました。

 「今までは学生の研究大会みたいだったけど、やっと本当にイベントらしくなってきた。」という声をあちこちで聞きました。

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会場は大賑わい

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 なので、会場は一般の方で大賑わい。これはモデルロケット体験教室の一コマですが、10機のランチャーで3回くらい打ち上げを行う体験を、1日3回ぐらい、つまり一日で100機近くのモデルロケット打ち上げ体験をやっていたようです。

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ステージではTシャツのファッションショー

Show

 また、会場にはステージが設けられていて、プロのモデルさんによる、各大学のTシャツコンテストが開かれていました。

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さすが、プロは可愛い

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 こちらも同じくプロのモデルさん。ショーの開始前に撮影。ちゃんと許諾もらいました。

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一日中司会を

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 そして、もう一人のプロはこの方。能代宇宙イベントではおなじみの神谷さんと一緒に、一日中イベントの司会をしていました。
 後で神谷さんとお話しする機会があったのですが、「普通、どこかで休めるタイミングがあるだろう、と思っていたら、次から次へとあちこちでいろんなイベントが起こるので、結局最後まで休みなしに....。」と言っておられましたが、いやはやご苦労様でした。

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忘れちゃいけないロケットガールたち

Rocketgirl

 能代宇宙イベントで可愛い女の子たちといえば、プロだけではありません。
もちろん、ロケットガールたちも大活躍。
 これは、懇親会で土岐先生の文部大臣賞を記念した花束贈呈に集まったロケットガール。詳しくは、私の「目篭版D.P.Z.(別館)」の方の記事をお読みいただきたいですが、
右から、初代ロケットガールの柿Pさん、土岐先生、同じく初代のりんりんさん、第二期の木村さん。
 りんりんさんは、今回の能代では進行を一手に引き受け、ハイブリッドロケット、大型モデルロケットなどあちこちの打ち上げの調整を一人で行うという大活躍をしていました。

 モデルロケット協会の山田会長も「トランシーバを持ちながら司会をしたのは初めてだ」と言われていましたが、さきほどの神谷さんの話も含め、今回イベントは大成功だったのは、このような運営側の皆さんの、超人的な努力によるものだと思います。
 運営側の皆さん、本当にありがとうございました。

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この人も忘れてはいけません。

Uketsuke

 プロのモデルさんやロケットガール以外にも、能代宇宙イベントには可愛い人はまだまだいます。
 最後になりましたが、毎年受け付けを担当されている生粋の秋田美人のこの方も忘れてはいけません。

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 終わりに替えて

Tent

 能代宇宙イベントでは、第一回にたった一人の観光客だったときから、長い間ずっと観客でしたが、今回「のしモデルロケットちゃんII号」を無事能代の空に打ち上げたことで、初めて参加者になることができ、とてもうれしいです。

 また、イベントとしても2007年の第3回と同じくらい盛大で、とても楽しめるイベントでした。
 ただ、あの時も中山優希さんの名司会が感動のフィナーレを作ったように、個人の大活躍によって支えられている所は今回も同じでした。
 イベントとして成功した次には、是非無理のない運営について考慮していただいて、能代宇宙イベントが末永く発展されることを祈ります。

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コメント

秋田美人もいる東北は遠いです、エアロテック社イニシエーターロケットの打ち上げ成功、おめでとう

投稿: ミサイルマニア | 2011年9月 7日 (水) 15時49分

 ミサイルマニアさん、コメントありがとうございます。

 そうなんですよねぇ。モデルロケットの方から見ると、Initiatorをただそのまま打っただけなんですよね。
 本当は、機体もオリジナルで作りたいところなんですが、なにぶん素人なもので(^^;)

 だんだん勉強していきたいと思いますので、実態がどなたかは存じ上げないのですが、また、いろいろ教えていただければと思います。

 よろしくお願いします。

投稿: 目篭 | 2011年9月 7日 (水) 22時23分

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