『のしろケットちゃんミニ』 誕生!
な、なんと、のしろケットちゃんの新デザイン発表です。
その名も『のしろケットちゃんミニ』
しかも、今回は、長年の夢だった、フィギュア化、グッズ化も達成かも。
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3DCGデモ用の新デザイン『のしろケットちゃんミニ』
『のしろケットちゃんミニ』は、今年度の第十一回能代宇宙イベント会場で、3Dプリンタでの出力を行うことを目的に作られた、のしろケットちゃんの新デザインです。
このために、のしろケットちゃん原作者no-kaさんが新デザインを書き下ろし、目篭が3DCGのモデリングと、3DCGプリンタでの出力確認を行いました。
会場での3Dプリンタデモと『のしろケットちゃんミニ』出力は、国際教養大学のアンディ先生が行われる予定です。
目篭がモデリングとサンプル出力した段階では、大きさは高さ約5.5cm、幅約3cmとなっています。
いろいろと工夫できます。
金具とかは付属しませんが、たとえば、自分でヒートンをねじ込んでやると、ケータイストラップにはちょっと大きいですが、こんな風にキーホルダーにすることもできます。これは手元にあったヒートンとキータグでちょっと試しただけなので色も大きさもバランスが悪いですが、そこはいろいろと各自工夫できると思います。
8年前のモデルを送る
『のしろケットちゃんミニ』が出来た経緯ですが、もともと、今回の能代宇宙イベントで3Dプリンタのデモをしたいというお話が、アンディ先生から和田先生にあったようです。
そこでアンディ先生が「ロゴでもあれば3Dプリンタで打ちますよ」と言われたのに対し、和田先生が「だったら是非のしろケットちゃんで」と。
「えー、のしろケットちゃんて何?3DCGデータでもあればわかるんだけど」
(実際はこのあたりお二人の英語でのやり取りなので、言葉は単なる想像ですが)
というわけで、目篭に和田先生から「データない?」という連絡が入りました。
ところが、「ロケット交流会」でもお話しましたが、この時、目篭の3Dプリンタは故障しており、データを作ったり、検証したりすることができません。
仕方がないので、8年前、まさにこのブログ上で、秋田大のなまずさんと一緒に第3回能代宇宙イベントの為に作ったモデルデータ(仕上がりは写真参照)をそのまま送ったわけです。
そうしたら、アンディ先生からたくさんの英語のコメントをいただきまして、英語なのでほとんど読めてはいませんが、要は、当時は先進的な試みだったとはいえ、8年も前の、それも今時の3Dプリンタとは素材も出力方法も違うものの為のデータでしたから、いろいろと不具合があった模様です。
プリンタを買い換える
それでさんざん悩んだ末、やはり、目篭のアイデンティティは3Dプリンタを使いこなせることにあるだろう、と考えて、新しい3Dプリンタを買うことにしました。
お金をどうやって工面したかは次の項に譲るとして、買ったのは 3DSysytem社の Cube3(写真)。今まで使っていたCubeの後継機種です。
Cubeに比べていろいろと改善されているところもありますが、根本的に仕組みが変わっているので、かえって悪くなった所もあり、特に、カートリッジがすぐ詰まって印刷できなくなるのには閉口しました。
そこで、ネット上で、同じCube3を使っている方を捜して、mailで対応方法を聞いたりもしました。ヨカラボ天神のくろきさん、その折はありがとうございました。
目篭、メカゴジラを売る
ではどうやってお金を作ったか。仕方がないので、秘蔵のグッズを売ることにしました。
『全自動遠隔操作ロボット怪獣メカゴジラ1974 』(未使用品)、全身がリモコンで映画のシーンどおりに動作するという、かなりのレア物です。 「メカゴジラの逆襲」は、私のハンドル名「目篭」の由来にもなった作品なので、手放すのは辛かったのですが、身の回りでまとまったお金になりそうなものがこれしかなかったので。
結果、ちょうどCube3 3Dプリンターとカートリッジを買うぐらいの値段では売れました。
ただ、この記事を書くにあたって、今ヤフオクを見たら、私が売った時よりより更に10万円くらい値段が上がっていて、びっくりしています。タイミング悪かったのかもしれません。
新デザイン誕生!
問題は目篭に3Dプリンタがなかった事だけではありません。
能代宇宙イベントの現場で、みんなが見ている間に出力するのに、8年前のモデルのような大きさでは時間がかかりすぎて、朝から始めたとしても夕方までに出力が終わらない可能性があります。それではデモになりません。1時間くらいで出力できる、もっと小さなモデルが必要です。
そこで、和田先生から、「のしろケットちゃん」原作者のno-kaさんに、『小さなモデルにふさわしい新しいデザインはできませんか?』という依頼がありました。
その求めに応じてno-kaさんが書かれたのが、上図の『のしろケットちゃんミニ』デザインラフ画です。
モデリングのボツ案
このラフ画をもとに、目篭が3DCGモデリングをしたわけですが、
「のしろケットちゃんミニ」では、現場で彩色する余裕がないと思われるので、色を塗らなくても楽しめるように、目や口は凹型で表現しています。
髪の毛も同じように陰影で表せるようにしたかったのですが、どうにもうまく出来ません。
(写真はそのボツ案です)
そこで、ノーカさんから「髪の毛は、難しければ、無理に毛の流れを表現しなくても、「こえだちゃんのおともだち 人形/ラズリーちゃん」みたいな単純な形にすれば?」というアドバイスをいただきました。
そんなわけで、現在の形に落ち着いたわけですが、考えてみれば、no-kaさんはもともとプロの3DCGモデラーさんで、そのデザインを私のような素人がモデリングするのは僭越至極なわけで、デザインを具現化できなかったのは、才能がないのにでしゃばった私の責任です。申し訳ありません。
3Dプリンタに出力するモデリング
3Dプリンタに出力するための3DCGモデリングは、このブログでも散々書いてきたとおり、単なる3DCGモデルとは違って、いつもながら結構大変でした。
新しい3DプリンタCube3では、「1個法線がひっくり返っていただけで全体が出力できなくなる」という問題はなくなりましたが、そのかわり「どこかで法線がひっくり返っていても出力されてしまうので、ひっくり返っている部分が穴になって欠けているのに気がつかない」という逆の問題も出てきて、痛しかゆし、といったところです。
分割について
3DCGモデリングができたからといって、それをそのまま3Dプリンタで印刷できるわけではありません。
積層型の3Dプリンタでは、「途中から横に張り出したような形は造形できずぐちゃくちゃになってしまう」などの問題がある為、モデルをうまく分割してやる必要があります。
図は、PowerPointで書いた今回の分割案。
こういう風に分割すると、ノズルが小さくなりすぎて、現場でハンドリングできない可能性があります。いい対策が浮かばず、結局全体のサイズをちょっと大きくして対応しました。
ケータイストラップやアルファIIIに入るような大きさにできなかったのは、これが理由です。
ちなみに3Dプリンタでの分割出力の様子はこんな感じ。
おたのしみに~
能代宇宙イベントで「のしろケットちゃんミニ」が配布されるかどうか、配布されるとすればどのような形で配布されるのか、上位入賞者への景品なのか、はたまた抽選なのか、販売はあるのかなどの詳細は、能代宇宙イベントの主催者側で考えられると思いますので、現時点で目篭にはわかりません。
でも、少なくとも今年の能代宇宙イベントに行けば、何らかの形で「のしろケットちゃんミニ」を見れる筈ですので、参加される方は是非おたのしみに。
現状では、目篭は今年の能代宇宙イベントには参加できそうにないので、こんな形でのお手伝いとなりましたが、皆さん、「のしろケットちゃんミニ」をよろしくです。
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